多くの企業がWindows XPからWindows 7への移行がどれだけ大変な作業だったかを今なお鮮明に記憶しています。ほとんどの企業が今後5年以上Windows 7の環境を使い続ける気でいます。
現在でさえ、Windows 7は企業で最も広く一般的に使用されており、10年近くWindowsのアプリケーションを提供する主力OSとして機能しています。
企業のIT部門のほとんどが、Windows 8の存在を無視しました。事実、Windows 7がリリースされてから12ヶ月間の導入率は18.9%でしたが、Windows 8がリリースされてから12ヶ月間の導入率はわずか9.3%にすぎませんでした。

説得力のある移行理由がないため、企業もまたなかなかWindows 10導入に踏み切れずにいるのが現状です。特にエンドユーザーの多くが今なおWindows 7のアプリケーションを使用している場合、導入を躊躇しがちです。

Source: Dimensional Research global survey of 1,800 IT professionals (2017)

しかしながら、IT部門に移行を余儀なくさせ、結果的にWindows 10への移行を後押しする要因となっているやむを得ない事情がたくさんあるのも事実です。

  • ハードウェアのサポート
  • 2020年に終了予定のWindows 7の延長サポート
  • アプリケーションとハードウェアアクセサリーベンダー

移行の観点から考えると、Windows 10はこれまでにはなかった新しい課題をもたらしています。デスクトップの大型アップグレードが5~7年に1度でよかった時代は遥か遠い昔のことです。Windows 10は「サービスとして」提供されるOSです。すなわち、1年に2回の頻度で大型アップデートが提供され、各アップデートのサポート期間がわずか24ヶ月しかないということです。これは、モバイルのオペレーティングシステムの変化のスピードに後れを取らないことを考慮した対策です。エンドポイントのIT管理者は現在常に移行状態に陥っており、この新しい環境に対処するためのアプローチを導入する必要に迫られています。

本ブログでは、Windowsバージョン間のエンドユーザーの移行の問題を取り上げます。また、IT部門が再びアップグレードを予測し、スムーズにアップグレードを実行できる体制を取り戻すためにIvantiがどのような形で役立つのかについて説明していきます。Windowsを正常に移行するためには、コンピューター、企業承認済みのアプリケーション、ユーザー関連のデータを管理するプロセスが必要となります。このトピックを扱うにあたり、Windowsのデスクトップを管理できる要素に細分化し、各要素をアップグレードし、移行する方法について説明していきたいと思います。

  1. Windowsオペレーティングシステム
  2. アプリケーション
  3. ユーザープロファイル&設定
  4. ローカルのユーザーファイルのデータ

1. Windowsオペレーティングシステム

Microsoftがオペレーティングシステム向けに実施しているインプレースアップグレードは、全体として確実に機能します。ただし、大幅なバージョンアップ(例えば、Windows 7からWindows 10、もしくはWindows 10のリリース時期が大幅に異なるバージョン間など)を実施すると、アプリケーションの挙動に変化が生じ、デスクトップでのユーザーエクスペリエンスが失われる場合や変更される場合があり、生産性の喪失につながることや、ヘルプデスクへの問い合わせが殺到する可能性があります。

古いデスクトップから新しいデスクトップにパーソナライズした設定を移行する自動的な方法がないため、ハードウェアを更新する場合、リスクははるかに大きくなります。Microsoftは、展開する前にWindows 10のすべてのバージョンを検証し、ハードウェアとアプリケーションの互換性を確認し、ユーザーエクスペリエンスに変化が生じる可能性を認識しておくことをIT部門に強く推奨しています。

Windowsのクライアント管理用ソリューションは市場に数え切れないほど出回っています。ホワイトペーパーで説明する手順は、Ivantiを使うのか、Microsoftを使うのか、それともその他のベンダーを使うのかに関わらず、すべてのケースでお使いいただけます。

Ivantiが役立つ仕組み

  • Ivantiは、Endpoint Managerをはじめ、ハードウェアとソフトウェアの状況を特定するための様々なソリューションを提供しています。Windowsのデスクトップ、そのバージョン、ユーザー、インストールされているアプリケーションの正確なカタログを入手することが移行を完了させる保証となります。
  • Ivanti Endpoint Managerは、総合的にセグメントされたデバイスにWindows OSのイメージ、アップデート、パッチの提供を実現します。
  • Endpoint Managerは、スムーズな展開を保証するため、ハードウェアデバイスのドライバへのアップデートにも対処します。
  • ビアツーピア形式のファイル共有は、リモート環境に大容量のWindowsイメージを提供するために導入されているネットワークの帯域幅を低減します。
  • Xtractionのウェブダッシュボード経由でプロジェクトの進行状況を完全に追跡します。さらにIvantiは、Juriba(http://www.juriba.com/)と連携し、Windows 10への移行やその他のWindowsインフラストラクチャ関連のプロジェクト向けの総合的なプロジェクト管理ソリューションを提供しています。
  • Windowsのイメージがインストールされると、Endpoint ManagerはWindows 10 への移行の次の段階をトリガ、すなわちアプリケーションを提供し、ユーザー設定とファイルデータのインポートを実行できます。

続きはホワイトペーパーからご確認ください。