ソフトウェアを利用するということは、「ライセンス=指定条件の範囲内で使用できる権利」を購入して利用することとなります。ライセンスを過不足なく利用できているか管理することを「ライセンス管理」といい、今その重要性が叫ばれています。

今回はなぜライセンス管理が必要なのか、ライセンス管理をすることでどのようなメリットがあるのかをご紹介します。ライセンス管理をするための方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。

ライセンス管理とは

まずはライセンス管理とは何か、なぜライセンス管理が必要なのかをご紹介します。

ソフトウェアライセンス管理の重要性やポイントについて知りたい方はこちらをご覧ください。

ソフトウェアライセンス管理の重要性やコンプライアンス違反について知りたい方はこちらをご覧ください。

ライセンス監査のリスク

ソフトウェアを利用するためは、ライセンスを購入する必要があります。しかしライセンスを購入したからといって、ソフトウェアを自由に使っていいわけではありません。ライセンスの中にはソフトウェアを使える範囲が定められており、またその範囲内で利用しているかの「監査」を受けることにもなります。

監査の結果、違反していることが認められた場合にはソフトウェアベンダーに巨額の罰金を支払わなければなりません。

さらに監査を受けるデメリットはそれだけではありません。監査を受けるというイレギュラーな事態は、時に数ヶ月に渡って作業現場に混乱を招く可能性もあるのです。作業に集中できない環境では社員のパフォーマンスが発揮されませんし、場合によっては顧客や株主などの社外関係者への説明対応に時間を割くことも必要となります。

ソフトウェアライセンス監査を乗り切る方法をさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ライセンス監査への恐怖から過剰購入しているケースも多い

ライセンス監査を受けると、経済的な損失を含めさまざまなデメリットが生じます。そのため、ライセンス監査に恐怖を感じている企業の中には、余分にライセンスを購入しているケースも少なくありません。監査を受けて罰金を払うことと比較すると、ライセンスを過剰購入した方が経済的コストは抑えられるからです。

しかし過剰購入は、無駄なコストを垂れ流していることになります。それではこれからの競争を生き残るのは難しいでしょう。ライセンス監査は避けなければいけませんが、余分にライセンスを購入することはあまり望ましくないと言えます。

ライセンス監査を受けないためのライセンス管理

ライセンスを過不足なく調達し、ライセンス監査を受けないために必要なのが「ライセンス管理」です。ライセンス監査は場合によっては不特定多数の企業にランダムで行う場合もありますが、一般的にはライセンス侵害のおそれのある企業に監査を行うものです。

つまり、ライセンス管理を導入し、正しい運用サイクルでライセンスを守っていれば、監査の恐怖から解放される可能性が高いのです。また、ライセンスが余ったとしても、ライセンス管理を行っていれば再割り当てをして常に高い生産性を維持できます。

ライセンス違反について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

ライセンス管理のメリット

ライセンス管理の必要性を紹介したところで、ライセンス管理をするメリットについて確認しましょう。

ライセンス利用の最適化

ソフトウェアとライセンスの割当状況を正確に把握できていなければ、社内でのソフトウェアの不正利用が常態化してしまいます。不正利用が長く続いてしまうと、ライセンス監査の対象になって罰金を支払う必要があるだけでなく、社会的信用を失うことにもなりかねません。

ライセンス管理を行うことで、社内で活用されていないライセンスがあるかどうかを把握することができ、コスト削減にもつながります。また、新しくライセンスを購入する際にも、ライセンス管理が的確に行われていれば、最低限のライセンス購入で済ませることができます。

セキュリティの強化

ライセンスが管理されていないことは、セキュリティの脆弱性も引き起こします。インストールしているだけで情報漏洩の危険性のあるソフトウェアや脆弱性のあるソフトウェアが利用されていても、気づきにくいためです。このようなソフトウェアは、標準型攻撃のターゲットにされやすく、組織に大きな損害を生み出します。

ライセンス管理を行えば、古いバージョンのソフトウェアを洗い出し、セキュリティを高めることが可能です。セキュリティに不安のある組織ほど、ライセンス管理を徹底してセキュリティを強化しましょう。

今後のセキュリティ市場の動向について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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資産管理によるセキュリティ対策についてはこちらをご覧ください。

アプリケーションにおけるセキュリティ対策について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

日本企業のセキュリティ脅威については>こちらをご覧ください。

ライセンス管理における課題

企業にとって多くのメリットのあるライセンス管理ですが、なぜ行わない企業も多いのでしょうか。ここでは、ライセンス管理の課題についてもご紹介します。

ライセンスへの意識の低さ

IT管理者のみがライセンス管理への意識が高くとも、現場で働く従業員たちの意識が低くては、社内のライセンス管理は順調には進まず、中途半端に終わってしまいます。意識することなく違法コピーやフリーウェアをインストールしてしまい、インストールしたことすら忘れている場合もあるのです。

ライセンス管理を進める際には、ツールの導入などに終始頼るのではなく、社内のライセンスへの意識を高めることも同時に行わなければなりません。

ソフトウェアの数が膨大

業務で使われるソフトウェアの数は、一般的な企業ではPCの数倍といわれています。大企業などの膨大な数のPCを抱えている企業では管理すべきソフトウェアも増えるため、管理するためのコストも増えてしまいます。

ソフトウェアを管理するにはお金も人員も必要ですが、セキュリティへの意識が高くなければ、それだけの予算をとるのは難しいものです。ライセンス管理の第一歩は、マネージャー層や経営層がライセンス管理の重要性を理解し、予算を確保することから始まります。

ライセンス形態の複雑化

ここ数年でソフトウェアのライセンス形態は多様化しました。購入型の永久ライセンスだけでなく、サブスクリプションやプリインストール、アップグレードなど契約の形態にはさまざまな種類があります。さらには複数のデバイスで利用できるセカンドライセンスや、数量に応じてディスカウントされるボリュームライセンスなど、買い方に関しても複雑化されていく一方です。

多種多様なライセンスを把握して管理するには、一般的な知識では難しくなります。そのため、これからのライセンス管理にはより専門的な知識をもった人材が必要です。もしセキュリティの専門家を採用できないのであれば、信頼できるサービスなどをみつける必要があります。

まとめ

多くのメリットがありながらも決して容易に進められないのが、ライセンス管理です。的確にライセンス管理を行うにはツールの導入を避けられませんが、どのツールを選ぶかが重要です。

おすすめしたいのはIvanti Software株式会社の「LICENSE OPTIMIZER」です。

こちらのツールでは、お客様の環境にあるソフトウェアを探して使用状況を確認し、適切に活用できる場所を特定できます。未使用のライセンスがあれば再取得して割り当て直し、現在社内にあるソフトウェアの価値を最大限に引き上げることができるのです。複雑なライセンス管理を簡潔にまとめ、最も効果的な意思決定も支援いたします。ライセンス管理を検討している担当者の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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ライセンス管理サービス